月別: 2006年8月
【最近賞味したもの】

2006/08/31(木) 05:27

『マッチポイント』

センスの良い人の裏切りというのは大好き。
アンコールのないコンサートのセンスに通じる観客に対する裏切り行為の予感はあった。
なんだか、今回はちょっとヒッチコックを感じるところがあって、まんまと感情移入に乗せられているのはわかっていた・・。でも、やられた・・。そんな感じ。

ニューヨーカーのウッディー・アレンがロンドン映画を撮ったわけだけど、やっぱり臭いはいつもと同じ。
この臭いがたまらない。
この映画を見る前に『ウドン』という始まって5分で怒鳴りたくなるような「ゆるい脚本の駄作」を見てしまったので、口直しの熱い番茶って感じもした。

宣伝広告では、「最高傑作」などと言っているけど、それはどうかな?
雑誌『ゲーテ』の今月号は、特集が「最高傑作」。その特集の村上春樹の文章をじっくり読みなさい!と言ってやりたい。

今じゃ、ウッディー作品は「恵比寿ガーデンシネマ」でしか見れないわけだけど、ファンの支持は根強いみたい。夜の最後の時間というのに満席。

センスの良い裏切りって言うのは、気分が満ちるよな~。
そして、この映画が語る皮肉は余韻を残す。
この皮肉が人生なんだろうな・・。
ごちそうさまでした。

【最近賞味したもの】

2006/08/30(水) 05:02

ここ数回の『仮面ライダー・カブト』

仮面ライダーは、バッタだーーーーぁ!と叫んで半年。

鬼の時は何とも思わなかったけれど、さすがにカブトムシはどうか??と思った。

その『仮面ライダー・カブト』。「2年おきに面白いの法則」(勝手にボクが言っています)の通り今回は、35周年などと煽っている割に、内容はそれなり&ハチャメチャ。

しかし、どこかでシナリオが破綻したのが功を奏したのか、ここ2回ほどの開き直り度は悪くない。
特に、先週はテレビの前で爆笑だーぁ。

そもそも、石森章太郎には前科がある。
少年サンデーで、『ゴレンジャー』を連載時に、ゴレンジャー最大のピンチのあと、その話を突然放棄して『ゴレンジャーごっこ』というギャグマンガにしてしまった(もちろん、モモレンジャーはミニスカート!!)。
『サイボーグ009』の未完ばかりではない。『ゴレンジャー』だって未完なのよ(その後どこかで再開・・って話もないはず・・)。

そういう点では、今回の『仮面ライダー』が半年経って、突然、ギャグになるのは悪くない・・って言うか、本筋があまり面白くないので大歓迎。

『アギト』以来、あいかわらず、食べ物系だけど、この線は面白い。
そして、爺だけでなく田所さんまで料理人だったという無理な設定遊び。こういう強引さは楽しいです。
このまま、この路線で突っ走ったら、必ず、カルト系の名作になる。頼む!やりきってくれ~。

【最近賞味したもの】

2006/08/29(火) 05:43

コットンクラブ

リッキー・リー・ジョーンズが来たらしい。
そんな話を後で聞いた。
それも、場所はコットンクラブ。

「え、東京にあるの?」
なんてマヌケな反応をしてしまった。

ってことで、お宝リッキーは見逃したものの、そんなミュージシャンを呼んでしまう、コットンクラブには行きたいと思っていた。

それがやっと実現。
ビルの2Fに行くと、あのコットンクラブの玄関。「おおおおおお」って感じ。
そして、店にはいるとBGMがステファン・グラッペリ。
これが雰囲気が合う。

しかし、アタマの中で鳴るのは、やっぱりエリントン。
どうしても、コッポラの映画の影響からは抜けられませんよ。

ミュージシャンとか関係なしに行ったので、見たのは古内東子。
ボクのような人間が遭遇することのないミュージシャンなので、まぁ冷やかしでした。
最初の曲は、パターンのメロディーでも、コードが変わっていたので、多少聞けたけど、後は、個人的にはダメ。メロディーもピアノ伴奏も全部クリシェに聞こえたんですけど、どうなんでしょう?
悪い聞き手でゴメン!

後、コットンクラブというと猥雑なイメージがあったけれど、ピアノの弾き語りを、静かに聴くホールの雰囲気もちょっと抵抗あった。
あのビル・エバンスの『ワルツ フォー デビー』だって、ざわめきが聞こえるじゃないですか!
ただし、彼女の詩は立つ。とっても立体的で「本を読まない」と言ってたけど、そうはとても思えない。その立つ詩をじっくり聞きたいというのがファン心理なんだろうな・・。

ホールのおねーさんはきれいでサービスもよく、こっちのグラスが空になることは金輪際ないタイミングでお酒をついでくれるので大名気分。高かったけど価値がありました。
ブルーノートのように順番取りをしなくてもいいのも道楽おじさんには向いている。

また来ます。
できたら、猥雑な音楽を聞きたい。
どうもコットンクラブのイメージはそういう感じなので・・。

毎度言っていますが、東京という玉手箱は素晴らしい。
CDショップは1990年代初めの頃の夢のような状態ではなくなってしまい、カスなCDが前面に並ぶ情けない状態になってしまっているけれど、ライブの状況は本当に良いと思う。

起きていることは、パッケージの凋落ってことなんでしょうな。
それは分かっていたことだけど、あらためて確認と言うところです。

【TAROの日記】

2006/08/28(月) 05:57

プルートは、どうして仲間はずれにされたのか?

どうして?
テレビでは、冥王星がはずされたことばかりを言っているので、よく理由がわからない。
まぁ、小さいってことか・・・。
ってことで、最初は惑星が増えると言っていたけど、逆に減ってしまった。

これはとても西洋的な発想だ。
天動説が地動説になった大騒ぎは日本にはない。
司馬江漢などが、地動説などを知ったのは18世紀後半。
でも、彼らにとっては、そんなことは「ふーん」って程度。
どうでもいいのだ。
なにせ、空海とかは、そういった二元的思考もなく、宇宙とつき合ってきた。
それが東洋だ。

だから、東洋的に考えたら、冥王星は惑星のままだろう。
そして、その他3つおよび今後見つかるだろう星たちも惑星とか惑星じゃないとか関係なしに認知されるだろう。
だから、線引きなんてどうでもいい。
前も言ったけど、フリーターもニートも昔からいた。
ゲイもホモも昔からいた。

これからのキーワードは「どっちにも入らない」になるな・・。
っていうか、既になっている。
アンシャンレジュームが枠をはめようとしても、はまらない、「どっちでもない」が主流になる。

鉄腕アトムでプルートは、悪として登場し、善として退場した。
あの時代のマンガでは革新的なことだったろう。

そして、プルートは惑星として登場し、ただの星として退場した。
それはプルートらしいことなのかもしれない。

アニメの前線基地のイメージだけだった冥王星は、こうして初めて親しみをもたれることになった。
これはこれでよいかもしれない・・。

【最近賞味したもの】

2006/08/25(金) 08:19

マンションの一室がお店!三昧

某社編集の方からマンションの一室がお店なお店に連れて行ってもらった。

お店なお店1軒目はスシ屋さん。
普通の対面式厨房のちょっと大きいのがそのままカウンター。
お酒は好きに飲み放題。
後は、マンション一室ということ以外は普通のスシ屋さん。

ネタは、いくつか唸るのがあった。
出されるものは普通のスシ屋と変わらないので、特別の驚きはなかったけれど、密室な感じがよかった。

この店は、一日6人から10人のお客があるという話。
客単価が12,000円くらいかな?(ご馳走になったのでわからない・・)
年間売上3000万円くらいで粗利が80%で2400万円。
諸経費は、家賃以外にはほとんどなし。
だいだいキャッシュで1800万円(税引き前)くらい残る経営?

まぁ、日本の税制下で、リスク最小でお金を残す飲食店経営の一つの形。
ついでに、お客は口コミでしか来ないから、変なお客は相手にしなくていい。
内部留保は限られるけど、どこかの飲食店で勤めているよりはいいな・・・・・・。
これで、もっと謎を多くして単価を上げられれば、びゅーてぃふる。
ただ、期待度が高くなるから、かなりのワザがないと難しいか?

もう一軒は、びゅーてぃふるなオネーさんがやっているバー(って言うんでしょうか?)。
某雑誌に紹介されたせいで、マンションのオーナーにばれて引っ越しするらしい(もう、せっかく場所がわかったのに・・)。

こちらも、狭いマンションの一室で、対面キッチンで飲む。
どぶろくの作り方の話などをしつつ、シェリー酒のデカンタージュのワザを見せてもらう。
ちなみに、ボクはどぶろくの作り方については詳しいのだった。
最初から最後まで酒の話を拝聴。
むずかしくてわからないこともあったけど、お酒のウンチクは面白かった。

最初は我々二人だけだったけど、そのうち若者が二組。
一日どれくらいのお客さんがあるんだろう?
客単価もよくわからない。
でも、最初のスシ屋と同じくらい?いやいや、多いかも知れない。

この店では、個人が発するウンチク、こだわり、知識、知恵って言うのが裸でお金になっていく形を見た感じ。
当然、普通の店にもそういうのはあるんだろうけど、限られた人間が密室という条件で、自分のためにだけ出されたお酒を飲みながら知識を拝聴するのは格別。

囲い込み運動から始まった資本主義は、岩井克人が言うような「自由の道具」ではないけれど、当初の性質から大きく変化して、大衆のものになってきた。
そいでもって、「芸」がダイレクトにお金になるようになってきた。
これはまだまだ進むね。

「芸を磨く」とか「腕を磨く」っていい言葉だ。

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